ガラスカレット、グラスウール、マスターバッチペレットのイメージ

GLASS WOOL COMPOUNDING TECHNOLOGY / MOSU-FIBER MB

廃ガラスから生まれた、樹脂成形の新しい選択肢。

廃ガラスを主原料とするグラスウール(GW)を、独自のグラスウール混練技術により熱可塑性樹脂へ配合。 GWの凝集を抑えながら樹脂中への分散性を高め、 資源の有効活用と、樹脂の補強や流動性・成形性・表面性・生産性の改善を両立する複合材料として、用途ごとに提案します。

グラスウールを、
樹脂の機能材料へ。

Mosu-fiber MBは、グラスウールを単に樹脂へ練り込んだ材料ではありません。 樹脂や用途に応じた繊維への表面処理、配合設計、混練条件を調整し、 GWの凝集を抑えながら樹脂中への分散性を高める独自のグラスウール混練技術により開発した、 扱いやすいペレット状のGWマスターバッチです。 Mosu-fiber MBはグラスウール単体の名称ではなく、このマスターバッチと複合材料技術のブランド名です。

Mosu-fiber MBの名称の由来はこちら ↓

一般的なガラス繊維高充填材の代替だけを目的とした材料ではありません。 繊維の分散状態と樹脂・成形条件を用途ごとに設計し、低添加から高配合まで、 補強、流動性、寸法安定性、表面外観、生産性を含めた部品ごとの課題改善を目指します。

※分散状態や得られる効果は、樹脂の種類、添加率、成形品形状、金型仕様、成形条件などにより異なります。サンプル評価にてご確認ください。

グラスウールを樹脂へ安定して混練するための投入マシン
CUSTOM-DESIGNED GLASS WOOL COMPOUNDING EQUIPMENT / 独自設計のグラスウール専用混練設備
STANDARD SPEC

PP向け代表仕様

現在供給しているPP向けマスターバッチの代表値です。

4-6μm平均繊維径
300-500μm供給時の繊維長
MAX 60%PPマスターバッチ中のGW
5%標準配合時の製品中GW含有率

※数値は代表値です。樹脂、グレード、用途および要求特性により、配合・仕様は個別に検討します。

BLENDING GUIDE

GW含有率とマスターバッチ添加量

GW60%のPPマスターバッチを使用した場合の、重量比による配合目安です。

製品中のGW含有率マスターバッチ添加率位置づけ
3%5%低添加での評価
5%約8.3%標準配合
10%約16.7%用途に応じて個別評価

※使用する樹脂、要求物性および成形条件に応じて調整します。

TECHNICAL CONSULTATION & SAMPLE REQUEST

樹脂・用途・成形条件を確認し、配合候補や比較条件とあわせて評価用サンプルをご提案します。

評価用サンプル・技術相談 ↗

用途から考える、
4つの改善テーマ。

Mosu-fiber MBは万能な置き換え材料ではありません。
現在の樹脂、部品形状、成形条件を確認し、
課題に合う効果を比較評価します。

01REINFORCEMENT

補強・寸法安定

細いグラスウールを樹脂へ分散させ、剛性や耐熱性、反り・ヒケなどの課題に合わせて配合を検討します。

02MOLDABILITY

流動性・成形性・表面外観

薄肉部や複雑形状への充填に加え、ガラス繊維系材料で懸念される繊維浮きや表面粗れへの影響を抑えた外観を目指します。

03PRODUCTIVITY

生産性

冷却・成形条件を見直し、成形サイクル短縮やエネルギー使用量低減につながる条件を探ります。

04RESOURCE USE

資源の有効活用

廃ガラスを主原料とするグラスウールを、樹脂製品の機能材料として新たな用途へつなげます。

SURFACE ROUGHNESS / EVALUATION EXAMPLE

ガラス繊維系材料でも、
表面への影響を抑えた仕上がりへ。

GW5%配合品では、本評価においてPP単体やGF5%配合品と同程度の表面粗さを確認しています。 外観は樹脂、製品形状、金型、成形条件により異なるため、実際のサンプルでご確認いただけます。

PP単体の成形品表面拡大写真
PP単体Ra 1.58μm
GF 5%の成形品表面拡大写真
GF 5%Ra 1.42μm

※(地独)大阪産業技術研究所 森之宮センターによるプラスチック成形加工学会発表資料から転載。特定条件での評価例です。

OUR EVALUATION EXAMPLE20-30%

熱変形温度の上昇が、冷却時間短縮の一因に

GW添加による熱変形温度(HDT)の上昇により、離型可能な温度が高まり、冷却時間と成形サイクルの短縮につながったものと考えています。本評価では約20~30%短縮した事例があります。

※特定条件での評価例であり、効果を保証する数値ではありません。すでに無機フィラーや結晶核剤などが配合されている材料では、同様の効果が得られない場合があります。樹脂・添加率・金型・製品形状・成形条件により結果は異なります。

ガラスから、
樹脂の機能材料へ。

ガラスをガラスへ戻す循環に加え、異なる材料を組み合わせることで、新しい再資源化の出口をつくります。

  1. 01WASTE GLASS
    実物の混合ガラスカレット

    廃ガラス

    板ガラス・びんガラス・自動車ガラスなどの廃ガラスを原料として活用

  2. 02GLASS WOOL
    黒い背景に置いた白いグラスウール

    グラスウール化

    廃ガラスを主原料として、繊維径4~6μmの細くしなやかなGWを製造

  3. 03MASTERBATCH
    透明な容器に入れた白色のMosu-fiber MBペレット

    マスターバッチ化

    樹脂や用途に応じた繊維への表面処理を行い、PPへ最大60%混練してペレット化

  4. 04APPLICATIONS
    Mosu-fiber MBを用いた黒色成形部品の一例

    製品化・実機評価

    ベース樹脂へ配合し、製品形状・要求性能・成形条件に合わせて評価

標準仕様と、
個別開発を用途別に。

まず現行材と要求特性を確認し、添加率と評価項目を設定します。
材料単体ではなく、実際の部品・用途で判断することを重視しています。

STANDARD / 供給仕様PP

PP向けMosu-fiber MB

GW最大60%のマスターバッチを、ベースとなるPPへドライブレンド。一般的なペレットと同じように投入・成形できます。

  • 標準配合は製品中GW5%(マスターバッチ約8.3%)
  • バージンPP・再生PPへの配合を検討可能
  • 成形性・外観・寸法・生産性を比較評価
CUSTOM DEVELOPMENT / 個別開発
PAPBTPPS

エンプラ・スーパーエンプラ

現在採用しているEガラスウールは、一般に「無アルカリガラス」と呼ばれるEガラスを用いた、 バージン原料由来の材料です。現在はこの材料で配合・繊維への表面処理の試作評価に対応し、 並行して廃ガラスの有効活用につながるGWへの切り替えを目指した開発を進めています。

GLASS COMPOSITION / ガラス組成について

廃ガラス由来GWは、主にアルカリ成分を含むソーダライム系ガラスを原料とします。 Eガラスとは組成が異なるため、樹脂ごとに適合性と物性を確認します。

  • Eガラスウールによる試作・評価に対応
  • 樹脂に合わせた繊維への表面処理・配合設計
  • 廃ガラス由来GWは現在開発中
FORMULATION DESIGN

低添加から高配合、
他フィラーとの併用まで。

GW20~30%の高配合

標準提案は、コスト負担を抑えながら成形性や生産性の改善を図るGW3~5%です。 より高い剛性や寸法安定性などが求められる用途では、GW20~30%程度の高配合も個別に設計・評価します。

タルクなどとの併用・一部置換

タルクなど、GF代替の検討では、ガラス繊維(GF)を除く既存の無機フィラーとの併用や、その一部をGWに置き換える配合も検討できます。 既存配合を活かしながら、剛性・寸法安定性・流動性・表面性・コストのバランスを比較します。

想定用途

自動車・家電部品

産業資材

物流資材

日用品・雑貨

シート・成形品

材料選びの前に、
部品の課題を確認。

「何%入れるか」を先に決めるのではなく、現行材料と困りごとを確認したうえで、比較しやすい評価条件を組み立てます。

  1. 01

    課題を確認

    使用樹脂、部品形状、現行物性、成形条件、改善したい点を伺います。

  2. 02

    配合・評価条件を提案

    無添加・GW3%・GW5%を基本に、高配合や他フィラー併用も含めて比較条件を設定します。

  3. 03

    試作・実機評価

    実際の設備・金型で成形し、外観、物性、生産性、設備への影響を確認します。

導入前の
よくあるご質問。

安全性、設備、表面性、再利用について、よくいただく確認事項をまとめました。

01グラスウールは危険ではありませんか?+

Mosu-fiber MBはGWを樹脂に練り込んだペレット(マスターバッチ)で供給します。繊維単体を直接投入しないため、成形現場での繊維飛散を抑え、通常のプラスチック原料と同じ設備・手順でご使用いただけます。WHO(世界保健機関)の専門機関であるIARC(国際がん研究機関)は、グラスウールについて、製造工程での職業的ばく露による肺がんや中皮腫のリスク増加、および一般的ながん発生リスクを示す証拠が確認されていないことから、グループ3「ヒトに対する発がん性について分類できない」と評価しています。詳細な取り扱い方法はSDS等でご案内します。IARC Monographs Volume 81(2002年) ↗

02シリンダーや金型への影響はありませんか?+

摩耗性は樹脂、添加率、金型材質、ゲート形状、射出速度、成形圧、ショット数などで変わります。Mosu-fiber MBは低添加での使用を基本とし、現行材との比較トライで確認します。

03成形品の表面に浮きやざらつきが出ませんか?+

細い繊維の凝集を抑え、樹脂中への分散性を高めながら比較的低い添加率で使用することにより、外観への影響を抑える配合を検討できます。表面性は樹脂や成形条件によって異なるため、実部品で評価します。

04一度成形した材料を再利用できますか?+

再粉砕・再成形を前提とした評価が可能です。ただし、物性や外観は粉砕条件、再生回数、配合率によって変化するため、用途ごとの確認が必要です。

05PP以外の樹脂にも使用できますか?+

PP向けは供給実績のある標準仕様です。PA・PBT・PPSなどの結晶性エンプラは、現在Eガラスウールを用いた個別試作・評価に対応しており、廃ガラス由来GWは開発中です。ABS・PSなどの非晶性樹脂は、現時点では標準提案の対象外としています。

NAME ORIGIN / Mosu-fiber MBという名称について

「Mosu(モス)」は、中国語で「マジック」を意味する“魔术(Móshù)”の“Mo”と、 「プラスチック」を意味する“塑料(Sùliào)”の“Su”を組み合わせた名称です。 プラスチックに新たな可能性を生み出す素材でありたい、という思いを込めています。

上海NADASI社との
開発・生産体制について。

当社は、当社代表が董事として事業運営に参画する SHANGHAI NADASI Co., Ltd. と長年にわたり連携し、グラスウールおよび樹脂複合材料の共同開発を行っています。

製品仕様および品質条件に応じて、中国国内の協力工場と連携して生産体制を構築します。

MAH FACTORY

日本側の技術企画・販売

技術企画、知的財産管理、技術提案および販売を担当します。

SHANGHAI NADASI

中国側の開発・生産管理

原料調達、試作、協力工場の選定、生産・品質管理を担当します。

※中国国内で完結する案件については、上海NADASI社が直接対応する場合があります。

樹脂・用途・成形条件に合わせて、
評価方法からご相談いただけます。

評価用サンプル・技術相談 ↗